【利益繰延による】削減の仕組み
何をするにもかかる税金
会社経営するにあたって、「税金」は切っても離せない、絶対にかかってしまうお金です。
利益をいくら残そうが、支出としてかかってしまいます。
むしろ利益を残した分だけ、かかってしまいます。
法人税は、所得(益金ー損金)に応じて、
■年間800万円以下:15%
■年間800万円以上:23.2%
がかかってきます。(資本金1億円以下の場合)
なかなかの額ですね。。。!
しかし、実は「利益繰越」と言う仕組みを使うことで、実際の支出額を減らすことができるのです!
ここから先は、[支出を少しでも下げたい]と考える企業のみ、お読み下さい
↓
↓
↓
↓
↓
↓
↓
利益繰延とは?
そもそも利益繰延(りえきくりのべ)とは、その名の通り、利益を先送りにすることを意味します。
利益を先送りにすることで、今年度の税金の支出を少なくし、来年度に持ち越します。

先送りにしても、結局税金を来年度に払わなければいけないので、同じことでは??
その通り、先送りした税金は結局「いつかは」支払う必要があります。
ただし、その「いつかは」が重要なのです!
損益計算ー通常Ver
前提条件として、利益繰延は来年度以降に「大きな支出」を控えている企業が利用できます。
・来年度以降で大きな設備投資を予定している
・来年度以降で退職金の予定がある
など

税金累計「2億6,000万円」
一例で企業Aを見てみましょう。企業Aは「2023年にシステム投資4億」を予定しています。
2022年度は
・「売上10億・経費4億・利益6億」「税金2億」
来年度の2023年は
・「売上10億・経費8億・利益2億」「税金6千万」
累計で、「2億6,000万円」の税金がかかります。
.
2022年度と同じ売上10億を2023年も立てられたらいいのですが、もし立てられなかったら、赤字になってしまいます。
このリスクを回避するため、「利益繰延」と言う方法があります。
.
損益計算ー利益繰延Ver

税金累計「6,000万円」
企業Aは利益繰延で来年度に利益を先送りにし、システム投資4億と相殺しました。
2022年度は
・「売上10億・経費8億・利益2億」「税金6千万」
来年度の2023年は
・「売上10億・経費14億・利益0億」「税金0」
累計で、「6,000万円」の税金がかかります。
.
その結果、
「通常2億6,000万円」かかる税金支出分を「6,000万円」に抑え、2億円支出が浮きました。
これが利益繰延の仕組みです。
.
大きな支出を控えている企業は「利益繰延」を!
上記の通り、利益繰延は企業にとって大きなメリットがあります。
繰延する方法は、オペレーティングリースや保険など多数あるのですが、知らない企業/経営者がほとんどです。
どんな方法であれ、まずは支出を減らす方法を模索しましょう!